真田丸

捕鯨「う゛う゛にぃ~…コラぁアアアアアア!!」
屋上の人「キャアアアアアアアアアアアアアアアア」
捕鯨「なにやってだ~~~~~~~~!!なにやってだ~~!」
(ここで少年の前に移動、両手でピースを作りながら)
捕鯨「なにやってだ~wwなにやってだあああwwwほげええええええええwwwwww」
小太りの少年、ポカーン
捕鯨「なーにやってんだあ!真田丸の時間だぞゥ!エェ?」
少年「○※□?☆来ちゃった」
捕鯨「何ィ?」
少年「観たいけど来ちゃった」
捕鯨「観たいかったら家でテレビを見ろォー!」
少年「DVDに入ってるから大丈夫(ニッコリ」
捕鯨「録画じゃなくてテレビを見ろ!花火中止ィ~!宴会中止ィ~!(両手を振りながら)」
捕鯨「何で見てな、うまそうじゃないデスかぁコレェ…あスイマセンつくねコレ?つくね?」(つくねをパクーする)
少年「(片手を差し出し)受信料」
捕鯨「受信料ぉ?受信料じゃない、それよりも真田丸を観ろって言ってんだよ!何で観てないんだよ真田丸ぅ?」
少年「いいじゃん、いつも観てるいつも観てる」
捕鯨「見なくてもいいじゃん♪ って、ふざけるなぁ~!」
捕鯨真田丸の時間だああああああああwwwwww」
ここで例の音楽スタート(捕鯨、曲間違える

 

三谷幸喜が脚本、堺雅人真田信繁山本耕史石田三成……

うわあこれは新撰組ですね、間違いない。

 

真田丸、はっきり言って面白いです。順調すぎる滑り出しです。

そもそも大河は最序盤はそれほど盛り上がらないものとここ10年相場が決まっていたのですが、最初からがっちり視聴者の目を惹きつけてます。

去年が散々なアレだったので色々と期待を集めていたとはいえ、これはいい意味での裏切りです。

 

 

☆ここがすごいよ真田丸

草刈正雄がすごい。

真田兄弟の父、真田昌幸役の草刈正雄、老獪な演技(昌幸はこの時点でまだ30代だけど)が素晴らしく、シリアスなシーンとちょっと調子を外した笑いを上手く混ぜ合わせ、切り替える演技がぴたりと役にハマっています。正直この人がいなければここまで順調にはならなかったかも。

面白い大河は主人公の父親が存在感を示すものだけど、もう十分すぎるほど。

かなり後半まで登場するはずだから、まだまだ楽しめそう。

 

②子役時代がない

大河の序盤が退屈というかちょっと盛り上がらない要因、子役時代。

歴史上の有名人物は幼少時代もエピソードがあるし、土台として必要だし、その時代のほかの人物にスポットあてたりできるんだけど、だいたい資料が乏しくて脚色だらけでいかにもテンプレな小話が中心になってダレてしまう。

今回は最初から堺雅人。それでも15才くらいの時期だからちょっと無理があるんだけど、この年齢からスタートは最近でもかなり異例。おそらく時期的に武田家滅亡から始まるのが演出として最適と考えたんだろう。これは尺的にも正解。

 

③省略が上手い

信玄時代は回想ですらほぼ触れず、信長もワンカット登場して本能寺、秀吉はまだ登場しない。

あくまで真田家を中心に史実を追う形で、無理に有名どころの出番を作らないところが素晴らしい。最近のグダグダ大河はことあるごとに主人公を無理やり有名武将と絡ませた(シエとか典型)せいで嘘臭くなったり尺が足りなくなった。それがすっきりと解消されている。

そもそも周知のエピソードを主人公と絡みもないのにわざわざ尺を割く必要がない。

でもそういう判断は、視聴者側はともかく大河を作る側ではなかなかできないものだからちょっとびっくりした。

それでいてラスボスとなる家康や後々縁が深い徳川家はしっかりと描いているのも見逃せない。

 

とまあ急いで挙げても結構ちゃんと挙げられる。

べた褒め気味だけど、堺雅人大泉洋の演技は二人が色々露出が多かったのもあって先入観が消せず、まだちょっと軽い感じもする。そりゃ実質少年役だから難しいだろうが。

三谷脚本だけあってギャグというかコメディ的な下りは必ず入れてきてるけど、これから先の配分次第ではギクシャクする可能性もある。

 

ただ今のところ昌幸と家康、狐と狸の両名が素晴らしすぎて不安は消えてしまう。

今週の遠藤憲一の景勝に続き、来週は高嶋政伸の氏政がゲス顔、そして小日向秀吉。

今からでも遅くないから真田丸を見ましょう。